空気入れタイヤとノーパンクタイヤ
タイヤには大きく分けて空気入りタイヤとノーパンクタイヤがあります。
道路を走っている車のタイヤには、トラックのように大きいタイヤもあれば軽自動車のように小さいものもあります。
フォークリフトも同じで車体によってサイズが違い、大きさ以外にもいろいろな種類があります。
フォークリフトに使用されるタイヤの種類は、大別して空気入りタイヤとノーパンクタイヤとに分けることが出来ます。
どちらのタイヤにも使うことによる利点・欠点と、使用されるのに適した環境というのがあります。
空気入れタイヤの一番の利点は値段が安いことです。
フォークリフトの乗り心地も良く、溝が減少してきても悪路に対応することができます。
ですがノーパンクタイヤには無くて空気入れタイヤにある欠点は、そのままパンクの可能性でしょう。
タイヤがパンクしたらリフトを止め、作業を中断しなくてはなりません。
空気入れタイヤの特性を考えると適した使用条件は、高速走行、長距離移動、悪路といった感じでしょうか。
一方ノーパンクタイヤの最大の利点は、名前の通りパンクをしないことです。
その分硬い乗り心地になってしまうのが欠点でしょうか。
また値段が高く燃費も悪いので維持費もかかります。
ノーパンクタイヤに適した使用条件は、良路、低速走行、短距離移動となります。
このようなタイヤごとの特性を把握をして、フォークリフトの使い道に応じたタイヤを選択しましょう。
オルトトリジン法
諸事情で行われなくなった方法ですが、フォークリフトのタイヤの測定方法にはオルトトリジン法(OT-1Z)というのもあります。 この測定方法ではフォークリフトのタイヤがpH1.3以下でオルトトリジンを酸化して、黄色~黄褐色に呈色します。 この色調変化を標準比色列と肉眼での比色測定を行うか、光学的な吸光光度計で測定します。 オルトトリジンはMSDSの国連の定義上、有害危険物に該当するわけではありませんが、動物実験では発がん性があるとされています。 それもあってか、フォークリフトのタイヤの測定でオルトトリジン法は水道水質測定項目の検査方法から平成14年4月1日より削除されました。
電流(滴定)法
フォークリフトのタイヤがヨウ化カリウムと反応すると、ヨウ化カリウムは酸化してヨウ素を遊離します。 この遊離したヨウ素を還元剤で滴定します。 フォークリフトのタイヤが含まれた検水中に電流滴定器の電極部を浸すと、遊離したヨウ素など酸化性物質が含まれている場合には直流電流が流れます。 この検水に還元剤を入れていくと、徐々に電流値の降下が見られなくなる点が見つかります。 それがこの滴定の終点であり、この滴定に要した還元剤の量からフォークリフトのタイヤの濃度を計算することができます。 これが電流(滴定)法といわれる測定方法です。